実は危ないオークション!! 〜業者間取引は小売とはルールがこれほど異なります
【危ないその1】オークション会場ごとに検査基準はバラバラだ!
▲当社では自社で再度入念な
チェック(検品)を実施
別で述べたようにオークションというのは、あくまで業者間で商品(中古車)を売買するマーケットとして存在しています。そのオークション会場は全国に 150以上のいずれも独立した民間経営(中販連系、ディーラー系、民間独立系、買取りグループ系など)の会場があり、各々において個別のオークション規約に基づき運営されています。その会場はいずれにおいてもその規模(小さい会場では1週間数百台レベルですが、大きい会場であれば1週間で20,000台近くのセリを行います)、規約、検査方式に異なったものが採用されています。つまり全てのオークションにおいて、画一化された運営基準・検査基準は存在しないということになります。
当社の様々なオークション会場でのクレーム例
トラブル具体例 | トラブル対応例 |
フォルクスワーゲン ゴルフ パワーウィンド不作動(事前申告なし) |
輸入車の電装品はノークレーム |
ホンダ インテグラ フロントデフ周辺より異音(事前申告なし) |
3万円の減額対応 |
マツダ ファミリア 全開負荷時AT滑り(事前申告なし) |
落札価格が安価な為ノークレーム |
トヨタ ハイラックスサーフ 左側面修復歴有り(事前申告4点評価) |
落札キャンセル |
トヨタ セリカ バックパネル交換修復歴有り評価 |
他オークションで修復歴に該当せず |
メルセデスベンツ Cクラス テールレンズ割れ(検査見落とし) |
外装はノークレーム |
スバル レガシーワゴン 走行時リアデフより異音(申告なし) |
出品店より中古パーツ現物支給 |
【危ないその2】オークションの出品(検査)票が正しいと思ったら大間違い!
それらオークション会場では概ね共通のフォームによる出品(検査)票と呼ばれる出品車両の状態報告書が1台ずつ示されます。その検査は各会場の検査員と呼ばれる出品車両の状態確認を行うスタッフが1台1台チェックして記入していきます。ここでの検査内容は基本的には公正なものであり、修復歴の有無、走行距離の改竄チェックを重点的に行われます。残念ながらここでの検査基準も各会場毎、場合によっては各検査員のレベルによって微妙に異なるのが事実です。検査員は多いと1日100台以上の出品車両のチェックを行うときもあるといいます。検査員が1台当たりに掛けられる時間は数分から長くても10分程度です。その中には車両チェックを”雨の夕暮れ時に屋外で”行うこともあり、物理的に検査員判断が画一化された絶対的なものであるという認識は甘いと言わざるを得ません。つまり、機構の不具合や内外装の傷・凹み・汚れの見落とし、ひどい時には修復歴の有無の検査判断ミス(見落とし)さえもあることが事実です。
【危ないその3】業者の自己責任においての取引の場だから騙し合いはあたりまえ!
では、「なぜそのような検査判断ミスが公然と発生しているのか?」このように不思議に考えられる方もおみえになるでしょう。答えは簡単です。「オークションはあくまで業者間の取引の場である」という大原則になっているからです。プロの中古車屋どうしの取引の場であるが故、プロ同士の暗黙の「自己責任の原則」があるのです。
例えば、「オークションで修復歴なしという評価を信じて仕入れたが、実は修復歴有りの車であった」という事があった場合でも、オークションのクレーム期間(ほとんどは3日〜1週間程度)を過ぎてしまえば、一切ノークレームとなってしまいます。結果的には「見極められなかった買った側の自己責任」ということになるのです。
つまり、「修復歴や不具合を隠したい出品売却側」(当然その方が高く売れるから)と「間違いの無い高品質車を求める購入落札側」との間で、裏側では業者同士の「騙し合い」にも近い熱い戦いが繰り広げられているのです。出品者と落札者は互いにオークション会場が間に入る為、互いに匿名ですから、その手口の巧妙さと酷さは一般の方が聞けばきっとその事実に驚かれると思います。
【危ないその4】オークションの検査は業者本位であり決してユーザーレベルではない!
オークションでの出品(検査)票に記載される車両状態の内容は基本的にオークションでの業者間商取引の為の参考資料です。つまり、「業者」が買う(仕入る)為のレベルの資料であり、本来であれば、そこで仕入れた車を加修(不具合を直したり、点検・調整したり、部品を交換したりするする)したうえで、利益代を見込んだ上で店頭に並べると言うことが前提です。つまり、「多少の事」はそれほど問題にしないという暗黙のルールがある訳です。その為どちらかと言うとユーザーが気にする細かい部分に関してはノーチェックの場合が多いのです。参考までに次のような事例をご覧下さい。
この車はリアワイパーが取り外されています。この状態はドレスアップカーのスッテップワゴンやオデッセイ、エルグランドなどに多い!出品表に記入なし。 | エアコンの吹き出し口調整のスイッチつまみ部品がありません。。しかも社外品オーディオの音も鳴りません。出品票に記入なし。 |
ドアスピーカーが外されていて助手席ドアの内張りに大きな穴が開いています。出品票に記入なし。同じようにオーディオが外されて穴があいているのも同様。 | エンジンの中がひどく汚れています。オイル交換がされていなかったのかコンディションは決して良くないと思われます。出品票記入なし。 |
4WD車の背面キャリアをあけたら20センチほどの深い線傷がありました。出品票に記入なし。見落としでしょうか。 | アルミホイールのセンターキャップがありません。他の3輪はありましたが一個のみ欠品しているのは格好がよくないですね。出品票に記入なし。 |
運転席の足もとの裏側です。潜り込んでみると地金の出ている金具類がことごとく錆びています。おそらく冠水暦(水没車)の疑いがあります。出品票記入なし。 | 給油口が閉まらないのか、ビニールテープで止めてあります。出品票に記入なし。 |
Q.では、どうしたらその危険がなくなるのでしょうか?
確かにオークション会場での会場検査員によるチェック時間は1台あたり数分から長くても10分くらいです。(1日に50台以上の車両の査定検査を行うことはあたりまえのようにあります。)その短時間の間にその車両のすべてを確認することは不可能に近いことですから、現状の検査体制ではは止むを得ないと言うのがオークションの検査票の記入精度の限界なのでしょう。そのレベルでは、とてもユーザーレベルの満足いく車両チェックは出来るはずありません。
あくまでも買い手側が自己責任において車両を十分にチェックする必要があるわけです。オークション会場の規約にも「会場はその検査内容・判断に関してはあくまでも参考資料のレベルであり、必ず購買者が自己責任の上確認の義務がある」としています。またさらに、「その検査結果・内容に会場は責任を負うものではない」と明確に示されているのです。
ここで重要なのは先にも述べたとおり、当たり前ですが中古車業界未経験の一般ユーザーが直接オークション取引に関わることの危険性を十分に認識しておくことが大切です。間違っても、出品(検査)票と画像だけを鵜呑みにしては、大きな失敗の元になりかねません。しかも安いからといって現状購入では危険すぎます!
無論、どこかの中古車業者(代行業者)を通じてオークションに参加するわけですが、必ず、現車を確認すること。そして、その依頼先業者のオークションに対する実力チェックが不可欠です。オークションという騙し合いの勝負の場で、海千山千のオークションのプロ達を相手に勝てるかどうか、それがポイントです。オークションのプロにはそのオークションのルールに則った様々な経験とノウハウがあるのですから。
A.では、最初の質問の答えですが、残念ながらオークションのシステム上、根本的にその明確な解決策はありません。しかし、最良の方法は「くるまオークションドットコムに頼んでいただくこと!」です。それはオークションのプロとしてのノウハウ豊富な当社の強みですから!
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